住宅の室内・室外の境界での熱の出入りを防ぐため、建物の外側:外壁・屋根を断熱層を設けます。

いろいろな断熱のやり方がありますが、どの工法でも、スキマなく、スッポリ覆うことが重要です。 断熱のスキマがあると、そこから熱が逃げてしまい、断熱効果が下がってしまいます。

窓や玄関ドアの開口部は、普通断熱性能が壁より劣ります。 断熱の弱点である開口部の断熱性能をできるだけ上げることで、家全体の断熱性能を高めることができます。

高い断熱性能の家にすることで、少ないエネルギーで室内温熱環境を快適にすることができます。

家計にも環境にもやさしい

断熱することで、冬の暖房、夏の冷房が効果的に働き、光熱費を減らすことができます。
高断熱住宅は、家計にやさしいのです。

少ないエネルギーで快適な家にすることができるので、二酸化炭素の増加を防ぎ、環境への負荷を最小限にすることができます。

断熱省エネ効果、冬と夏どっちが大きい?

首都圏で考えてみましょう。

真冬の平均気温は5°位で、室内快適温度を20°とします。
真夏の平均気温は34°、室内快適温度を27°とします。

真冬の平均気温と室内快適温度の差は15°、真夏は7°と、冬の方が温度差が大きいです。

冬暖房が必要な期間は、11月半ばー3月:4.5ヶ月程度、
夏冷房が必要な期間は、7月-9月半ば:2.5ヶ月程度

冬の方が温度差が大きく、かつ期間が長いので、使うエネルギーが大きいです。

従って、断熱による省エネ効果は、夏より冬の方が大きいのです。